値上げの季節が続く。日本のファストフード業界を代表する日本マクドナルドも、1月16日に新たな値上げを実施した。同社のハンバーガーは、昨年3月と9月に20円ずつ値上げしており、1年間に110円から170円と実に5割の上昇である。円安や原材料価格の高騰、物流コストの上昇の影響を受けたことは言うまでもない。
しかし、同社のハンバーガー価格の推移をグラフで見ると、170円は決して高くないことがわかる。
昭和46年に日本上陸したときの販売価格は80円だった。大卒キャリア国家公務員の初任給(本給のみ)が当時4万1400円で、令和4年度採用の18万9700円を基に計算すると366円。結構な値段だったといえる。その後も値上げが続き、現時点で最高価格となる210円に達したのが昭和60年12月。翌年から日本国内は「バブル景気」に沸いた。