米、アジア総合力で首位 豪調査、コロナで中国苦戦

閑散とした北京市内の繁華街をマスク姿で歩く市民=2022年12月12日(共同)
閑散とした北京市内の繁華街をマスク姿で歩く市民=2022年12月12日(共同)

オーストラリアのシンクタンク、ローウィー研究所が5日発表したアジア太平洋地域の26カ国・地域の実力調査「アジアパワーインデックス」によると、総合力で米国が2021年の前回調査に続いて首位となった。8分野のうち「経済力」「軍事力」など6分野で他国を圧倒した。

中国は2位。新型コロナウイルス封じ込め策で経済が停滞したことが響いた。「外交的影響力」「経済関係構築」の分野ではトップだった。日本は総合力3位。

首位の米国は100点満点中80・7点。中国72・5点、日本37・2点、インド36・3点、ロシア31・6点が続いた。

日本については、豊かさや経済規模、技術的優位性が小さくなったことや、米中やアジア各国への投資が18年比で減少したことに言及。「スマートパワー(賢い力)」によって、実際の経済力や軍事力、資源を上回る影響力を保持してきた日本の戦略は「永遠には続かない」と指摘した。(共同)

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