3トライで勝利呼ぶ 東京SG尾崎晟、W杯代表へ猛アピール

前半、トライを決める東京SGの尾崎晟也=秩父宮ラグビー場(福島範和撮影)
前半、トライを決める東京SGの尾崎晟也=秩父宮ラグビー場(福島範和撮影)

ラグビーのNTTリーグワン1部は5日、東京・秩父宮ラグビー場などで行われ、東京SGがBL東京に40―34で競り勝ち、6勝1敗とした。

東京SGのWTB尾崎晟が3トライの活躍でチームに勝利をもたらした。日本代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチが視察に訪れる中、代表入りへ猛アピール。9月開幕のワールドカップ(W杯)フランス大会へ、「ここ(リーグワン)でアピールしていくしかない」と力を込めた。

前半27分に約60メートルを独走してトライを奪うと、後半14分にはライン突破したFB松島をしっかりフォローし逆転トライ。BL東京に再びリードされた後半23分には、敵陣でSOクルーデンのパスを受けて右サイドから内側に切れ込み、またもや逆転のトライを挙げた。

課題とされる防御でも、終盤に自陣で相手ボールにからんで反則を誘う活躍ぶり。田中監督は「ワークレート(運動量)が上がったことで、いい形でボールが回ってきている。防御でもチームに貢献してくれている」と評価は高い。

第7節を終えトライ数は13。トライ王争いで2位に5差と大きくリードしている。もう一つの大目標のW杯。昨秋の日本代表欧州遠征のメンバーから外れ、簡単ではない状況だが、「最後のアピールの場」に全力をそそぐ。(橋本謙太郎)

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