国際刑事警察機構(ICPO)は4日までに、殺人罪で指名手配され、16年間逃亡していたエドガルド・グレコ被告(63)をフランスで拘束したと発表した。欧米メディアによると、グレコ被告はイタリア南部カラブリア州を拠点とする犯罪組織「ヌドランゲタ」に関与するとされる。逃亡中、偽名を使いピザ職人として働いていたという。
グレコ被告は2021年、フランスのサンテティエンヌでイタリア料理店を経営。開店時に「夢をかなえた」と地元紙で報じられ、この記事は店のフェイスブックで紹介されていた。別の店でもピザ職人として働いていたとされる。
ANSA通信などによると、グレコ被告は1991年に起きた二つの事件で殺人罪などに問われ、06年に指名手配された。被告不在のまま裁判で終身刑が言い渡され「危険な逃亡者」と呼ばれていたという。(共同)