昨年12月の広島市西区の強盗殺人未遂事件で、現場の時計買い取り店舗兼住宅からイヤホンが見つかり、広島県警が押収していたことが5日、捜査関係者への取材で分かった。実行犯8人のいずれかが使用したとみられ、県警は、指示役と電話で連絡を取り合いながら現金や貴金属を奪ったとみて実態解明を急ぐ。
実行犯8人は、首都圏など県外から広島市に入り、いずれも初対面だったとみられることも新たに判明した。
捜査関係者によると、イヤホンの付着物から実行犯が使ったものと判断した。8人はJR広島駅近くで借りたレンタカー2台に分乗。宅配業者を装い店舗兼住宅に押し入った。事件後に強奪品を分け合い、それぞれ県内で宿泊したり、新幹線で逃走したりした。
県警は5日、強盗殺人未遂の疑いで逮捕した栗原翔容疑者(27)=埼玉県朝霞市=らいずれも職業不詳の男4人を送検した。実行犯の他4人には、東京都中野区や稲城市の事件に関与し、既に逮捕されたメンバーもいる。