日本維新の会は5日、大阪市内で党大会を開き、次期衆院選で野党第一党を獲得し、今後3回以内の衆院選の間に「政権獲得を成し遂げる」と明記した今年の活動方針を採択した。4月の統一地方選で地方議員を現状の1・5倍の600人以上に増やすとし、全国で800人以上の公認候補擁立を進める。
昨年8月に松井一郎前代表の後継として馬場伸幸代表が就任して以降、初めての党大会。新型コロナウイルス禍で過去2年はオンライン開催だったが、今年は500人近い議員や首長らが出席した。馬場氏は「次期衆院選は案外早いと噂されている。一刻も早く戦っていく姿勢を出したい」と述べた。
党大会では、統一地方選で地方議員を600人以上に増やすという昨年3月公表の中期経営計画で示した方針を改めて確認。次期衆院選での野党第一党獲得へ向けては、安全保障や憲法改正、エネルギーなどの課題を前に進めるため、政権へ「真正面から論戦を挑む」と盛り込んだ。
馬場氏は党大会後の記者会見で、地方議員を600人以上に増やせなければ代表を辞任する意向を改めて表明。藤田文武幹事長も達成できなければ幹事長を退くと述べた。
また、藤田氏は、擁立目標人数が多い強化指定地域に大阪、兵庫、東京、神奈川、京都、埼玉、愛知、奈良、福岡、千葉、和歌山を指定したと明らかにした。5日時点で694人の公認候補の擁立を決めたという。