維新・松井氏、野党候補の一本化に前向き 次期衆院選見据え

党大会であいさつする松井一郎氏=5日午後(彦野公太朗撮影)
党大会であいさつする松井一郎氏=5日午後(彦野公太朗撮影)

日本維新の会の松井一郎前代表(顧問、大阪市長)は5日、次期衆院選を見据え、立憲民主党など野党間での選挙区候補者の一本化に前向きな考えを示した。大阪市内で開かれた維新の党大会で「野党の予備選に勝てば、与党と1対1の勝負ができる」と述べた。維新はこれまで立民との共闘を国会での法案提出などに限定し、選挙協力は否定してきたことから、松井氏の発言は波紋を呼びそうだ。

松井氏の発言に先立ち、維新の馬場伸幸代表は、4月の衆院千葉5区補欠選挙を巡り、立民側から候補者一本化に向けた予備選実施の打診を受けたが、断ったことを明らかにした。

松井氏の発言はこれを受けたもので、「地方の力を結集すれば(予備選に)勝てる。野合、談合の選挙互助会の候補者ではない。予備選に勝利し、本選に1対1で臨む、その形を作るのが戦略だ」とも語った。

馬場氏は党大会後の記者会見で、松井氏の発言について「制度設計をきちんとやらないと、野合、談合になる。時の流れや各党の置かれた状況などを見極めて判断する」と述べるにとどめた。

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