岸田文雄首相の秘書官だった荒井勝喜氏が性的少数者や同性婚を巡り「隣に住んでいたら嫌だ」と発言した問題を海外メディアは批判的に伝えた。英BBC放送は「LGBTを傷つける発言をした」と厳しく指摘。「日本は伝統的な男女の役割や家族の価値観に縛られている」とし「先進7カ国(G7)の中で唯一、同性婚を認めていない」と指摘した。
AP通信は「差別的発言をした後に更迭された」と取り上げた。さらに、葉梨康弘前法相が昨年11月に死刑を軽んじるような発言で辞任した問題などに触れ「政府の関係者が最近、失言を巡って相次いで辞任している」と振り返った。
ロイター通信は、5月のG7広島サミットを控える岸田首相にとって「頭を悩ませる出来事」になったと伝えた。(共同)