ブリンケン米国務長官は3日、韓国の朴振(パク・チン)外相と国務省で会談し、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対する抑止力を強化する方針で一致した。台湾海峡の平和と安定が重要との認識も確認した。会談後の共同記者会見で明らかにした。
ブリンケン氏は「米韓同盟はインド太平洋地域の平和と安定の核心軸であり、力強く成長し続ける」と述べ、日米韓3カ国の連携強化への意欲も示した。ロシアが侵攻するウクライナへの韓国の支援を称賛した。
朴氏は北朝鮮による国連安全保障理事会の制裁逃れを防止する取り組みを強化することで合意したと明らかにし、北朝鮮と関係が近い中国には「影響力を行使する能力と責任がある」と語った。
朴氏は「非核化のない平和は偽の平和だ」と述べ、北朝鮮の核・ミサイル開発計画の放棄が必要だと強調。バイデン大統領が北朝鮮人権問題担当特使にジュリー・ターナー氏を指名したことも歓迎した。(共同)