無人の救命いかだ発見 愛媛沖沈没、2人捜索続く

愛媛県今治市沖で発見された救命いかだ=4日午前(今治海上保安部提供)
愛媛県今治市沖で発見された救命いかだ=4日午前(今治海上保安部提供)

愛媛県今治市沖で貨物船同士が衝突し「せいりゅう」(716トン、三重県鳥羽市)が沈没した事故で、今治海上保安部は4日、近くの海域で無人の救命いかだが見つかったと発表した。せいりゅうとの関連を調べるとともに、同保安部などが行方不明となっている船長ら2人の捜索を続けた。

同保安部によると、いかだは4日朝、捜索に協力する海上自衛隊の船が衝突現場から南西約7キロの海上で半分沈みかけた状態で発見。テントのような形で、船名などの表記はなかった。

2日夜、せいりゅうと「幸栄丸」(499トン、今治市)が衝突。せいりゅうは乗組員3人が救助されたが、船長、北井宗祐さん(63)=三重県志摩市=と1等航海士、渡辺侑樹さん(24)=福岡県福津市=が行方不明となった。幸栄丸の乗組員4人は無事だった。同保安部は業務上過失往来危険の疑いで捜査している。

会員限定記事会員サービス詳細