福岡高裁は4日までに、特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)が関わったとされる一般市民襲撃4事件で、殺人と組織犯罪処罰法違反(組織的な殺人未遂)などの罪に問われ、一審福岡地裁で死刑判決を言い渡された会トップの総裁野村悟被告(76)の控訴審初公判を、9月13日に開くと決めた。
無期懲役の判決を受けたナンバー2の会長田上不美夫被告(66)も共に審理予定。第2回公判は9月27日に指定された。
4事件は1998年の元漁協組合長射殺(殺人)、2012年の元福岡県警警部銃撃、13年の看護師襲撃、14年の歯科医襲撃(いずれも組織犯罪処罰法違反)。21年8月の福岡地裁判決は両被告の無罪主張を退け、4事件全てで関与を認定した。