オリックスの宮崎キャンプで4日、6年目左腕の田嶋がブルペンで102球を投げ込んだ。
日本ハムから移籍の石川を相手に約40分間の熱投。腕の振りやボールの握りを確認しながら、新たな武器にしようと磨いているナックルカーブも織り交ぜた。この時期、球数50球以内の投手が多い中、100球超えについて「最初から何球かは決めていない。技術を上げるために必要な球を投げた結果。過去3年で体力はできている」と自信をにじませた。
昨季はシーズンを通してほぼローテーションを守り、自己最多の9勝。ただ9月以降は勝てず、2桁勝利を逃した。今季は「数字は結果そうなったでいい」と目の前のことに集中すると強調した。
エースの山本、同じ左腕の宮城はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表に選ばれ、3月31日のチーム開幕戦(西武戦)に調整が間に合うか不透明。中嶋監督は開幕投手について「準備ができた投手が行けばいい」と話す。田嶋は「(開幕投手は)狙っていない」とそっけないが、技術を上げて昨季よりレベルアップした姿を見せれば、大役を任される可能性はある。(鮫島敬三)