東京都中野区は一般会計を1956億3千万円とする令和5年度当初予算案を発表した。前年度比23・9%増で過去最大となった。約半世紀にわたって親しまれてきた中野駅北口の音楽・文化施設「中野サンプラザ」の閉館にあたり、記念イベントなどの事業に約6670万円を計上する。
中野サンプラザの高さ92メートル、幅49メートルの外壁をスクリーンに見立て、街の移り変わりの映像などを音楽とともに映すプロジェクションマッピングのイベントを来年3月ごろ行う。建物内部を3Dデータ化し、文化財として残す取り組みも行う。
酒井直人区長は記者会見で、「区民にとって愛着のある施設。お別れの思い出としてしっかり刻んでいただきたい」と話した。
中野サンプラザは昭和48年開業。老朽化や駅前の再開発に伴い、今年7月2日に閉館する。最大7千人を収容できるホールを備える大型複合施設として建て替え、令和10年度の開業を予定している。