サッカーJ1の神戸は4日、本拠地のノエビアスタジアム神戸でJ3松本とプレシーズンマッチを行い、元日本代表FW大迫の2ゴールにより、2-0で勝利した。
ワントップで先発出場した大迫は前半に得たPKでゴール枠を外したものの、後半28分、武藤とのパス交換で相手DF裏に抜け出すと、GKの動きをよく見てワンタッチでゴール左に先制点。同35分にも汰木のシュートを相手GKがはじいたこぼれ球に鋭く反応して追加点を奪った。
ゴールへの嗅覚を見せつけた2得点に「1点目は落ち着いて決めることができた。2点目はゴール前に入っていく大事さを改めて感じた。常にゴール前に顔を出していきたい」と大迫。吉田監督も「体の状態もいいように思う。体のきれを感じる」と頼れるFWの好調ぶりに相好を崩した。
チームは沖縄キャンプで菊池や飯野らが故障し、来日が遅かったイニエスタや手術明けのサンペールもベンチ外。けが人を多く抱える中で、昨季途中から取り組んでいる強度の高いサッカーの成熟を図っている。この日は新戦力の本多や斉藤も先発起用し、4バックの基本布陣から攻撃時には3バック気味に可変するスタイルも試した。
「タイトルを取るために、全てをささげたいし、全力で戦いたい」と大迫。「自分たちが今やりたいこと、チャレンジしたいことはある程度できたと思う」と試合を総括した指揮官は「ボールを奪った後でミスをしてしまったり、試合の終盤で守備陣がやってはいけないミスをしたりした。攻撃も決めきるところが課題。そういうところは継続してやっていきたい」と2週間後に迫った開幕を見据えた。(北川信行)