北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさん(58)=拉致当時(13)=の母、早紀江さんが4日、87歳の誕生日を迎えた。めぐみさんの弟、拓也さん(54)は、令和2年に亡くなった父の滋さんと同じ年齢になったことに触れ、「母は元気で過ごしているが、時間がない現実に変わりはない。(母娘を)必ず日本の地で再会させたい」と訴えた。
昨年は小泉純一郎元首相が訪朝し、拉致被害者5人が帰国してから20年となり、早紀江さんは支援者の集会や取材対応などで精力的に活動してきた。年明け以降は疲労のため休養し、集会や、支援するキリスト教徒らが東京都内で開いている「早紀江さんを囲む祈り会」を欠席している。
拓也さんは先月27日に開かれた支援団体「救う会」の集会で「毎日、口癖のように『疲れた』と言っている」と気遣っていた。