古巣復帰の香川に期待

サッカー日本代表でエースナンバーの背番号「１０」をつけ、世界屈指のビッグクラブ、マンチェスター・ユナイテッドでもプレーした香川真司がセレッソ大阪に復帰する。日本のサッカー界は「東高西低」の傾向が続いている。平成２２年以来となるＪリーグで躍動し、関西のサッカー人気盛り上げに一役買ってほしい

▶１２年前のちょうどこの時期、単独インタビューに応じてくれた。前年に渡ったドイツで頭角を現し、日本代表でも中心選手になり始めたころ。ところが、アジア・カップで右足の小指を骨折。退院直後の香川は降りかかった厄災を嘆きながらも、「次から次へと目標があって満足できない」と飽くなき向上心を口にしていた

▶その後に模索してきた道を考えても、努力家の香川が日本に戻る決断を下したのは、意欲が衰えたり、挑戦の気持ちを失ったりしたからではないはずだ。まだ３３歳。卓越した技術も持っている。もうひと花もふた花も、咲かせられる。