任期満了に伴う大阪市長選(4月9日投開票)を巡り、自民党の北野妙子市議(63)が3日、立候補に向け準備を進めていることを明らかにした。地域政党「大阪維新の会」に対抗する勢力の結集を目指し、経済人らが設立した政治団体などから出馬要請を受け、立候補を検討していた。
北野氏は同日、産経新聞の取材に、当初、立候補を予定していた市議選の後継候補を自民党大阪府連と調整していると明かし、市長選立候補に向け「いろんな条件の整理を急ピッチで進めている」と答えた。
北野氏は大阪市出身で、平成17年の市議補選(淀川区選挙区)で初当選し、現在5期目。令和元年~同4年まで自民市議団の幹事長を務め、2年に実施された、維新の看板政策「大阪都構想」の賛否を問う2度目の住民投票では反対運動の先頭に立った。
市長選では、維新が4月6日の任期満了で政治家を引退する松井一郎市長の後継候補として、昨年12月に党公認候補として府議の横山英幸氏(41)の擁立を決定。共産党も候補の擁立を目指している。