北朝鮮が秘密保護法採択 統制強化図る 秀才教育法も

2日、北朝鮮・平壌で開かれた最高人民会議常任委員会総会(朝鮮中央通信=共同)
2日、北朝鮮・平壌で開かれた最高人民会議常任委員会総会(朝鮮中央通信=共同)

北朝鮮メディアは3日、最高人民会議(国会)常任委員会総会が2日に平壌で開かれ、国家秘密保護法が政令として採択されたと伝えた。「秘密保護の制度と秩序を確立し、国家の安全と利益、社会主義建設に寄与する使命」を持つとし、情報管理と統制強化を図る内容とみられる。

昨年6月に金正恩朝鮮労働党総書記が出席した党書記局拡大会議で、公安部門への指導強化と「機密管理体系を改善する問題」が討議されており、これに沿った法整備を行ったもようだ。

2日の常任委では秀才教育法と線路管理法、貸付法、国家象徴法も政令として採択された。また除隊した将校の「生活条件保障法」の執行状況を総括したとしている。秀才教育法は専門分野で秀でた人材を育てるための教育体系を定めた。北朝鮮は科学や音楽などの英才教育を重視しており、こうした教育政策を進めるとみられる。(共同)

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