三菱商事と三井物産 今期最終利益を上方修正

日本に液化天然ガスを運ぶLNGタンカー(ロイター)
日本に液化天然ガスを運ぶLNGタンカー(ロイター)

三菱商事と三井物産は3日、令和5年3月期の連結最終利益見通しを上方修正すると、それぞれ発表した。原料炭の価格の高止まりや液化天然ガス(LNG)の収益拡大などが寄与し、三菱商事は従来予想の1兆300億円から前期比22・7%増の1兆1500億円に、三井物産は9800億円から同18・1%増の1兆800億円にそれぞれ引き上げ、総合商社大手2社の最終利益が初めて1兆円を突破する見通しとなった。

両社は好調な業績を受け株主還元を拡充する。三菱商事は年間配当を従来の1株155円から180円に引き上げ、1000億円を上限に追加の自社株買いを実施することを決めた。また、三井物産は年間配当を従来の1株130円から135円に引き上げた。

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