フレッシュな顔触れの助っ人たちに、早くも期待が膨らんだ。3日は休養日だった阪神の沖縄・宜野座キャンプ。最初の2日間で注目を集めたのは、個性豊かな5人の外国人選手たちだった。
今季の助っ人は、投手が2年目となるリリーフのK・ケラーに、ともに新加入で先発候補のB・ケラーと中継ぎ候補のビーズリー。野手は「3番・レフト」候補のノイジーと、パワーヒッターのミエセスの新加入2人だ。
投手3人はキャンプ2日目の2日に初ブルペン。他球団のスコアラーやファンの興味を引いたのは2人のケラーだった。顔つきがそっくりで、身長190センチ強から投げ下ろす投球フォームも「腕の位置や振り方がうり二つ」(巨人の樽見スコアラー)と驚かせた。
もっとも、150キロ超の直球で押すK・ケラーに対し、B・ケラーは150キロ近い速球も投げつつ多彩な変化球を操る技巧派だ。岡田監督はB・ケラーのチェンジアップについて「映像では右打者が打ちづらそうと思っていたが(打者が)どんな嫌がり方をするか」。勝利の方程式の一角を占めることが期待されるビーズリーについても「まだまだ上がってくるだろう」と期待した。
一方の野手。体重120キロから繰り出すパワーが魅力のミエセスは柵越えを連発した。ノイジーは柵越えこそほとんどなかったが丁寧に広角に打ち分ける打撃を披露。米大リーグでは内野が主だった守備もシートノックでは左翼で軽快な動きをみせ、岡田監督は「捕ってからが早い」と安堵の表情をみせた。
岡田監督の「試合に入ってみないと分からない」という姿勢は変わらないが、現時点ではいずれも及第点のようだ。(嶋田知加子)