岸田文雄首相は2日、ミクロネシア連邦のパニュエロ大統領と官邸で会談した。南太平洋地域で影響力拡大を図る中国を念頭に、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けて協力の強化を確認した。政府が今春にも予定する東京電力福島第1原子力発電所の処理水の海洋放出についても協議した。
パニュエロ氏は会談後の共同記者発表で、海洋放出について「日本の意図を深く信頼しているし、技術力があればわれわれが共有する海の資産、資源は損なわれないと確信している」と述べた。
会談では安全保障理事会の改革を含む国連の機能強化の必要性も申し合わせ、パニュエロ氏は日本の常任理事国入りを支持した。