明治天皇の父、孝明天皇の命日に当たる1月30日、皇居・宮中三殿の皇霊殿で、「孝明天皇例祭の儀」が営まれ、天皇陛下と秋篠宮ご夫妻が拝礼された。
皇居で行われた祭祀(さいし)には、ご夫妻の次女、佳子さまをはじめとする皇族方もご参列。一方、京都市の孝明天皇陵「後月輪東山陵(のちのつきのわのひがしのみささぎ)」で同日、営まれた「孝明天皇山陵例祭の儀」には、三笠宮家の彬子さまが臨まれた。
陛下は同日、皇居・御所で政策研究大学院大の広木謙三教授と面会された。ライフワークである「水」問題の研究で、水の衛生や水循環、国内の水に関する歴史や遺跡について、1時間程度話を聞かれたという。
両陛下は31日、外務省の市川恵一・総合外交政策局長とご面会。両陛下は定期的に、外務省の総合外交政策局長から国際情勢などについて説明を受けられている。
陛下は2月1日、宮中三殿で、国民の安寧を祈る祭祀である「旬祭」に臨まれた。旬祭は毎月1、11、21日に行われており、陛下は原則として月初めの1日に拝礼されている。
秋篠宮ご夫妻と佳子さまは1月27日、東京都豊島区のサンシャインシティ文化会館を訪れ、関東、東海の1都11県の生産者が育てた花などが並ぶ「第71回関東東海花の展覧会」を観賞された。
お三方は愛知県特別展示で、花弁の先端に複数の突起がある独特な形状の菊をご覧に。案内を担当した大村秀章知事が、放射線を当てて育てていることを説明すると、秋篠宮さまは「変異を起こさせるわけですね」と応じられた。
切り花を花瓶に挿すと、花が開花する様子が映し出されるデジタルアートのコーナーでは、実際に切り花を挿して映像を体験された。佳子さまは「楽しいですね、これ」「皆さんも楽しまれそうですね」と述べ、秋篠宮さまに「なさいますか」と尋ねられる場面もあった。宮内庁によると、お三方がそろってこの展覧会に足を運ばれるのは初めてという。
この日はお三方に続いて、彬子さまも会場を訪問された。