1月の米人員削減14年ぶり高水準 ITのリストラで

米アマゾン・コムのロゴ=2020年4月、フランス・ドゥエー(AP)
米アマゾン・コムのロゴ=2020年4月、フランス・ドゥエー(AP)

米国に拠点を置く企業などが発表した1月の人員削減数が10万2943人と前月の約2・4倍に膨らみ、1月としてはリーマン・ショック後の不況期だった2009年(24万1749人)以来の高水準となったことが2日、分かった。米民間雇用調査会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスが発表した。

米連邦準備制度理事会(FRB)の急激な金融引き締めに伴う景気後退への警戒感が強く、米IT企業などが大規模なリストラを相次いで公表したのが響いた。全体の人員削減数は、月間としては20年9月(11万8804人)以来の高水準。

今年1月の業界別で最多だったのはテクノロジー分野で、4万1829人と全体の4割を占めた。前月の約2・6倍に膨らんだ。新型コロナウイルス流行後に従業員を大幅に増やした反動に加え、経済の先行き不透明感を背景にグーグルやマイクロソフトなどが大幅な人員削減を発表した。(共同)

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