フィリピン入国管理局報道官は3日、日本が広域強盗事件に絡んで強制送還を要請した4容疑者が拘束されているマニラの入管収容施設について、施設長と職員の計36人を更迭したと述べた。
特殊詐欺グループに加わっていたとされる4容疑者は、フィリピンで逮捕されて同施設に収容された後も規則に反して通信機器を不正に持ち込んで使い、日本での犯罪に関与し続けていた疑いが出ている。職員らによる手助けや黙認があったとみて、レムリヤ司法相は関係する職員に厳しく対処する方針を示していた。
レムリヤ氏は1月26日、同施設で全ての通信機器を没収し、使用禁止を徹底するよう指示したと説明。その後、収容者の通信機器が押収された。4容疑者の1人は携帯電話を6台も持っていた。31日の警察などによる立ち入り検査でも新たに携帯電話やパソコンなどが多数見つかった。(マニラ 共同)