東京都世田谷区の私立認可保育園「ナオミ保育園分園ぶどうの木」で昨年4月以降、保育士2人が園児の額を指ではじく「デコピン」などの不適切な行為をしていたことが3日、分かった。運営法人は虐待と認定して2人を自宅待機とし、処分を検討している。
社会福祉法人「ナオミの会」(同区)によると、保育士2人は30代女性と20代男性で、3~5歳の幼児クラス計26人を担当。園児に「デコピン」をしたほか、昼寝の時に言うことを聞かない子のベッドを揺さぶって「もう寝なくていい」と言ったり、トイレに行くのを我慢させたりしていた。
女性保育士は、法人の聞き取り調査に「減員されて余裕がなかった」と話したという。
区によると、昨年11月に保護者から情報提供があった。区からの要請で調査した法人側は翌月、保護者説明会を開き謝罪した。同園は0~5歳児向けで、今年1月1日時点で計52人が通園している。