国際オリンピック委員会(IOC)は2日、ロシアとベラルーシ両国選手が国際大会復帰を許可された場合に備え、ウクライナが来年のパリ五輪をボイコットする可能性を協議していることに対し、「時期尚早の段階でボイコットの脅しにより議論をエスカレートさせることは極めて遺憾」とするコメントを発表した。
IOCは中立の立場などの条件付きでロシア勢らの国際大会復帰を検討する方針を示しており、反発するウクライナ・オリンピック委員会は3日に臨時総会を開いて問題を議論する予定。IOCはボイコットは五輪憲章違反だとし、「過去の五輪不参加は政治的な目的を達成していない。自国の選手をつらい目に遭わせるだけだ」と批判した。
アジア・オリンピック評議会(OCA)は両国選手がアジアでの競技会に参加する機会を提供することを申し出ている。IOCは今回の復帰議論は直接パリ五輪に適用されるものではないことを強調。両国勢が出場してもアジアの選手の大会出場枠やメダル獲得に影響はないとの見解も示した。(共同)
ロシア出場ならパリ五輪不参加も ウクライナのスポーツ相 英報道