「月額数百円程度で」KDDIとソフトバンクのデュアルSIM 3月下旬以降に

ソフトバンクと提供するデュアルSIMの新料金プランについて説明するKDDIの高橋誠社長=2日、東京都千代田区
ソフトバンクと提供するデュアルSIMの新料金プランについて説明するKDDIの高橋誠社長=2日、東京都千代田区

KDDIとソフトバンクは2日、1台のスマートフォンで2枚のSIM(シム)カードを使う「デュアルSIM」の新料金プランを提供すると正式発表した。詳細は3月下旬以降の提供開始前に発表する。KDDIの高橋誠社長は同日の決算会見で「通信障害に備える保険のようなもので、できるだけたくさんの人に使ってもらいたい。(料金は)月額数百円程度と考えている」と述べた。

デュアルSIMは、契約者情報を記録するSIMカード2枚を1台のスマホに差し込むことで、2社の携帯回線を利用できるようにしたスマホの機能で、対応スマホは増加傾向にある。1社が通信障害で利用できなくなっても、もう1社を利用できるため通信障害対策として期待が高まっており、KDDIやソフトバンク、NTTなど通信大手の首脳が導入に前向きな意向を示していた。

デュアルSIM対応の新プランについて、高橋氏は「(ソフトバンク社長の)宮川(潤一)さんとお話ししてぜひともということで即応していただいたので早く進んだ。年度内に実現しようということで合意に至った」と交渉の経緯を明かした。

一方、NTTドコモとの連携については「ドコモといつからかというのはまだ答えはない」と今後に含みをもたせた。楽天モバイルとは同社の携帯基地局のエリア展開がほかの大手3社に比べて遅れていることから「基地局のエリアの関係から難しいと思ってお声がけしていない」と述べた。

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