都教育委員会は2日の定例会で、今春の都立高校入試の合否判定に活用するため昨年11月に実施された英語スピーキングテストを巡り、一部で指摘のあった「テスト中の音漏れ」は「結果への影響はない」との見解を改めて示した。
都教委は11月27日に実施したテストで、前半組と後半組に分かれて試験を受けた生徒の平均スコアは「同じ60・77で差がなかった」と説明。定例会後、報道陣の取材に都教委は、一部の保護者らからあった「別室で待機する後半組の生徒に、前半組が解答する声が聞こえた。テストの結果に影響が出る」との指摘について、「スコアに影響を及ぼしていない」と否定した。
定例会では委員から、今後、良問がより多く出題されるテストの作成に向け、専門家らと今回のテストを検証するよう求める意見が出された。都教委は「施策をさらに充実させ『英語の東京』といわれるよう対応する」と前向きに応じた。