NATO加盟、宗教問題に スウェーデン外相は不快感

1日、トルコの首都アンカラで開かれた与党の会合で演説するエルドアン大統領(ゲッティ=共同)
1日、トルコの首都アンカラで開かれた与党の会合で演説するエルドアン大統領(ゲッティ=共同)

トルコのエルドアン大統領は1日、イスラム教の聖典コーランが燃やされる限り、スウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟に賛成しないと述べた。加盟を巡ってはこれまでテロ対策が焦点だったが、宗教問題にも飛び火しつつある。ロイター通信によると、スウェーデンのビルストロム外相は地元メディアに不快感を示した。

エルドアン氏は与党の会合で、スウェーデンのトルコ大使館近くで1月、デンマークの極右政治家が行ったコーランを燃やす抗議デモを当局が許可したことを改めて非難し「われわれのコーランが燃やされ、それを治安当局が認める限り、NATO加盟に『はい』と言わない」と演説した。

これに対しビルストロム氏は、表現の自由に関して妥協はしないが、トルコと合意したテロ対策の強化は履行する方針を強調した。ただ「宗教は合意に含まれていない」と指摘した。(共同)

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