鹿児島県南種子町の種子島宇宙センターで1月、H2Aロケット46号機の打ち上げ直前に、県警のヘリコプターが警戒区域に誤って進入し、発射が予定時刻より約1分遅れていたことが2日、県警などへの取材で分かった。
県警や宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、予定時刻は1月26日午前10時49分で、当日は発射点から半径3キロ以内の進入禁止に加え、東側に設けられた警戒区域にも10分前から進入が禁じられた。ヘリは同39分ごろから約5分間進入。安全確認のため、ロケットは約1分遅れの同50分に打ち上げられた。
県警ヘリは、ロケット打ち上げに備え警戒のため周囲を飛行し、乗員は誤進入に気付かなかった。JAXAは当日、発射の遅れを公表したが、ヘリの所属は把握していなかったという。
県警は飛行経路などから、所属のヘリと確認。取材に「誠に遺憾だ。職員に対する指導を徹底する」としている。