新型コロナウイルスの感染法上の位置付けについて、政府は5月8日に結核のような危険度が高い「2類相当」から、季節性インフルエンザ並みの「5類」に引き下げることを決めた。これを受け、今後は普段の社会活動でいつマスクを外し、日常を取り戻せるかが焦点となる。厚生労働省に助言する専門家組織は月内にも新たなルールを示す方針だが、今年は春の卒業式や入学式をフルフェイスで迎えることができるのだろうか。
「先進7カ国首脳会議(G7サミット)までにはマスクを外したい」
岸田文雄首相は周辺にこう語っていた。広島市で開かれるG7サミットの開幕日は5月19日。5類への移行日は、その手前にセットされた。選択肢には4月中や5月1日とする案もあったが、官邸側が大型連休中の人の移動を懸念したり、長めに準備期間を取ったりすることを優先したいとして、連休明けに落ち着いた。