ロシアのプーチン大統領は2日、第2次大戦の激戦の一つ「スターリングラード攻防戦」でソ連軍が勝利してから80年に当たる記念行事出席のため同国南部ボルゴグラードを訪問した。
プーチン氏は、今月24日で開始から丸1年となるウクライナへの侵攻を「ネオナチと戦い祖国を防衛する」特別軍事作戦と位置付ける。ナチス・ドイツの部隊を破りソ連の勝利への転換点となったとされる歴史的攻防戦に光を当てることで前線の士気を高め、国民に団結を訴える狙いだ。
ソ連時代、独裁者スターリンの名を取ってスターリングラードと呼ばれた現地では、戦死者の追悼記念碑への献花などが行われた。
ドイツ軍は1941年6月に独ソ不可侵条約を破ってソ連に電撃侵攻。南部から北カフカス地域までを占領し、42年夏から要衝スターリングラードの攻略を開始した。(共同)