菅前首相、再登板「私はもうパスだ」完全否定

日印協会創立120周年記念レセプションに出席した岸田文雄首相(左)と菅義偉前首相=1月25日午後、東京都港区(鴨川一也撮影)
日印協会創立120周年記念レセプションに出席した岸田文雄首相(左)と菅義偉前首相=1月25日午後、東京都港区(鴨川一也撮影)

菅義偉前首相は1日夜のインターネット番組で、自身が再び首相を目指す可能性について「私はもうパスだ」と明確に否定した。自身を中心とする勉強会の開催も重ねて否定しつつ、派閥に所属していない若手を中心に後進の議員らの指導に力を入れていく考えを示した。

防衛費増額の財源に関しては、税以外の財源捻出を検討する党の特命委員会(委員長・萩生田光一政調会長)での議論を通じて国民への理解と納得が広がることに期待を示した。「萩生田氏の下で行われている財源に関する議論で、国民に説明できる形で進めなければならない」と語った。

菅氏は、防衛費増額の財源として岸田文雄首相が増税を表明したことに関し「増税(という選択肢)が短期間で出てきた。ちょっと荒っぽかった。丁寧に説明しながら進めるべきだ」と指摘。「説明をもっと詳細に行うべきだ。そうすることで国民に理解してもらう必要がある」とも指摘した。

また、菅氏は首相が岸田派(宏池会)の会長を続けていることについて「自民総裁と首相は国民の先頭に立って汗をかいて進む人だ。(首相に)派閥を出るべきだとまで言っていないが、派閥の会合に出席するのはいかがと思う」と重ねて疑問を呈した。

菅前首相「防衛増税、突然だった」 岸田首相に重ねて苦言

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