大阪府内の宿泊施設であった小学生対象のイベントで、参加していた女児4人の体を触ったとして、大阪府警捜査1課は2日、強制わいせつの疑いで、大阪府大阪狭山市議会副議長の井上健太郎容疑者(54)=同市西山台=を逮捕した。井上容疑者は「わいせつな行為はしていない」と容疑を否認している。
逮捕容疑は、令和2年9月中旬、小学生が参加していた1泊2日のレクリエーションイベントで、就寝時間帯にベッド内にいた当時10~11歳の女児4人の体を触るなどわいせつな行為をしたとしている。
府警によると、井上容疑者はイベントの主催者で、小学生の男児3人、女児5人、女性スタッフ1人が参加していた。井上容疑者は、女児4人が2段ベッドに入っていたところ、スマートフォンの光を照らしながら近づき、寝ているのを確認した上で女児の体を触ったという。
女児は「触られるのが嫌だったので動くと、(井上容疑者は)どこかにいったが、3、4回戻ってきて触ってきた」などと説明しているという。イベント終了後、女児4人のうち、3人が保護者に被害を訴えたが、保護者側は申告しなかった。
しかし昨春、女児同士が交流サイト(SNS)で被害内容についてやり取りしているのを保護者の1人が確認。他の保護者に相談したところ4人が被害に遭っていることが分かり、昨年9月、府警に相談した。
井上容疑者は平成15年の大阪狭山市議選で初当選し、現在4期目。昨年5月から副議長を務めている。
井上容疑者と同じ会派に所属する同僚議員は「青少年の健全育成のためさまざまな活動をしていた。子供たちに対して時には規律の大切さも教えていた。正義感が強いと感じていただけに、事実であれば非常に残念だ」と話した。