1997年にパリで事故死した英国のダイアナ元皇太子妃が、チャールズ皇太子(現国王)との離婚について、親友夫妻に宛てた直筆の手紙で「とてもつらい」と、苦悩を打ち明けていたことが1日、分かった。英紙タイムズが報じた。手紙は16日に競売にかけられる。
競売の対象となる手紙は全部で32通。このうち、離婚が成立する4カ月前の96年4月28日付の手紙には「あらゆる方面から重い圧力がかかっている。つらすぎて前を向くことができない。かかる費用は膨大で、ただ早く離婚が成立してほしいと願うばかりだ」と記されていた。
95年に、故エリザベス女王が別居中だった2人に離婚手続きを勧告する書簡を送った。別の手紙では、元妃がこの年のクリスマスを長男ウィリアム王子(現皇太子)、次男ヘンリー王子とは離れて過ごしていたことも明らかになった。
手紙を保管していた夫妻は、落札金を元妃が支援していた慈善団体に寄付する予定。(共同)