米航空機大手ボーイングは1月31日、ジャンボ機「747」の最後の機体となる貨物専用機を米アトラス航空に引き渡した。1967年から半世紀余り生産され、最後の機体は1574機目となった。近年は脱炭素化を背景に、ジェットエンジンを4基備えたジャンボ機は燃費性能が劣るのが敬遠され、需要が低迷していた。
ボーイングは米西部ワシントン州の工場で記念式典を同日開催。ボーイングは、日本航空が累計110機超と世界の航空会社で最多のジャンボ機を運航していたと説明し、出席した日航の赤坂祐二社長を紹介した。
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2008年12月、スペースシャトル「エンデバー」を乗せて米フロリダのケネディ宇宙センターに向かう改良されたボーイング747(NASA・ロイター)
前方が2階建てになったジャンボ旅客機は最大で500人を超える乗客を運べる大量輸送が持ち味。日航の他に全日本空輸も、かつて国際線で積極的に活用し、日本人の海外旅行を身近にした。(共同)