バイデン大統領の私邸などから機密文書が相次いで見つかった問題で、米主要メディアは1月31日、連邦捜査局(FBI)が昨年11月中旬にワシントンにあるバイデン氏の個人事務所を捜索していたことが分かったと報じた。バイデン氏は捜索の事実を公表しておらず、野党共和党は説明責任を果たしていないとして追及を強める構えだ。
司法省は今年1月20日、東部デラウェア州にあるバイデン氏の私邸を捜索し、機密の資料6点を押収した。この捜索については、翌21日にバイデン氏の弁護士が公表していた。
個人事務所の捜索はバイデン氏側が同意したため、令状なしで実施された。この捜索で機密文書が見つかったかどうかは明らかになっていない。
個人事務所を閉じるため書類を整理していたバイデン氏の弁護士らが、昨年11月2日に副大統領時代の機密文書を発見した。文書は国立公文書館が引き取り、司法省が調査を開始。FBIの捜索はその後、実施された。