任期満了に伴う大阪市長選(4月9日投開票)に、自民党の北野妙子市議(63)が立候補を検討していることが1日、分かった。党内や地域政党「大阪維新の会」に対抗する勢力の結集を目指して経済人らが設立した政治団体などから出馬要請があったという。北野氏は市長選と同日に投開票される市議選での立候補に向け自民党の公認を得ており、近く最終判断する。
北野氏は同日午前、記者団の取材に応じ、大阪府知事・市長のダブル選に向け、自民党大阪府連の幹部や、非維新勢力の結集を掲げて大阪の経済人らが立ち上げた政治団体「アップデートおおさか」から出馬要請を受けていることを明かし、「出馬要請について後援会に伝えた。しばらく考える時間をいただきたい」と話した。
市長選では、維新が任期満了で政治家を引退する松井一郎市長の後継として、昨年12月に党公認候補として府議の横山英幸氏(41)の擁立を決定。自民が対抗馬の擁立を模索するなか、北野氏は有力候補の一人に挙げられていた。
北野氏は大阪市出身。平成17年の市議補選(淀川区選挙区)で初当選し、現在5期目。令和元~4年まで自民市議団の幹事長を務めた。2年に行われた、維新の看板政策「大阪都構想」の賛否を問う2度目の住民投票では反対運動の先頭に立った。