パキスタン北西部ペシャワルのモスク(イスラム教礼拝所)で30日に起きた自爆テロで、地元メディアは31日、救助作業が終了し、死者は95人、負傷者は221人になったと伝えた。爆発により建物の天井の一部が崩壊し、下敷きになったのが原因で多くの犠牲者を出したという。
現場は治安当局の建物が複数ある地区で、自爆犯が侵入した経緯などを捜査当局が調べている。
当初、イスラム武装勢力「パキスタンのタリバン運動(TTP)」が犯行声明を出したが、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)も声明を出し、TTPは声明を取り下げた。TTPとISはテロを繰り返しており、当局は警戒を強めている。(共同)