長野県警は31日、同県小谷村の栂池高原スキー場北側のコース外で発生した雪崩現場付近で30日に発見され、死亡が確認された男性2人の身元をフリースタイルスキー元世界選手権王者で米国籍のカイル・スメーンさん(31)とオーストリア国籍のクリストフ・ショフエガーさん(30)と発表した。
県警によると、スメーンさんは2人のパーティー、ショフエガーさんは3人のパーティーでそれぞれスキーに訪れていた。顔などの特徴から身元を特定した。
米メディアによると、スメーンさんは米西部カリフォルニア州を拠点に活動。2015年のフリースタイルスキー世界選手権、ハーフパイプ(HP)で優勝するなどし、18年1月にはワールドカップ(W杯)で1勝を挙げた。雪崩の前にはインスタグラムに動画を投稿し「信じられないほどの雪質、止まることのない嵐、本当に楽しい地形」などとつづっていた。
雪崩は29日午後に発生。白馬乗鞍岳天狗原の東側にある標高約2100メートルの斜面で「バックカントリー」と呼ばれるスキー場外の区域だった。