「てんとう虫」と呼ばれた国民車「スバル360」
5位の「スバル360」は58年から70年まで生産されたスバルの軽自動車だ。戸建て住宅よりも高価だったことから、乗用車が一部の富裕層しかできない“富の象徴”とされた50年代の日本において、国産車第1号の「クラウン」(トヨタ自動車)の約3分の1の価格で発売された同車種。サラリーマンでも購入できる低価格はもちろん、丸々としたキュートなエクステリアデザインから「てんとう虫」の愛称でも親しまれた。
旧中島飛行機が戦時中に旧日本海軍の名戦闘機「零式艦上戦闘機」(ゼロ戦)を手掛けていたことから、戦後の航空機開発の禁止や財閥解体などで厳しい経営状況に当時陥っていたスバルを、日本有数の自動車メーカーに引き上げた車種でもある。
国民車・大衆車としてマイカー文化を普及させたともされ、2016年にはその功績から日本機械学会が定める「機械遺産」としての認定を受けた。開発劇の様子はNHKの人気番組『プロジェクトX』でも取り上げられた。
5位以下では「AE86」「MR2」(37票、ともにトヨタ)、「180SX」(日産)と「ランサーエボリューション」(三菱自動車、いずれも29票)、「カプチーノ」(27票、スズキ)が支持を集めた他、「インプレッサ GC8」(スバル)、「セリカ」(トヨタ)、「ブルーバード」(日産)、「ソアラ」(トヨタ)、「911(空冷)」(独ポルシェ)などの復活を求める声も出た。
復活してほしい理由についても調査したところ、1位は「デザインが好きだから」(37.4%)だった。「運転が好きだから」(27.9%)、「エンジンが好きだから」(15.7%)がそれぞれ2位と3位に入った。
調査は1月19~1月29日にかけて、インターネット上で行った。調査の詳細はカレント自動車の公式Webサイトで公開している。
(ITmedia ビジネスオンライン)
- ソニーの「着るエアコン」“バカ売れ” 猛暑追い風に「想定以上で推移」
- 「過去最大の投資」──ABEMA責任者が語るサッカーW杯放映権獲得の舞台裏と狙い
- 加速する局アナの“テレビ離れ” 元TBS国山ハセン氏が選んだ意外な転職先
- 社用スマホ転売で6億円着服──バンダイナムコはなぜ、社員の不正を防げなかったのか
- 日本製車両採用の「ドーハメトロ」、サッカーW杯観客輸送で活躍中 記者が乗ってみた
- テレ朝の大物プロデューサー、米アマゾン移籍報告に反響 『あざとくて何が悪いの?』など企画
- 床が水浸し、エアコン故障...... 1泊3万円、カタールW杯で「ぼったくり」と批判殺到したプレハブホテルの実情とは
- カタールで見つけた大量の「PS5」 日本の品薄状態はどうなる? ソニーに聞いた
- とんかつソース、オロナミンC...... カタールのスーパーで見つけた「日本の味」 現地での意外なニーズとは
- “NHK受信料を支払わなくていいテレビ”を製品化 ドンキの狙いは?