旧民主党政権で首相を務めた鳩山由紀夫氏が平成21年に訪米し、オバマ元大統領と会談した際、所属議員に配る土産物のチョコレートを購入していたことが31日、分かった。民主党の系譜に連なる立憲民主党は衆院予算委員会で岸田文雄首相の長男、政務秘書官の翔太郎氏が欧米訪問の同行時に百貨店で土産物を購入していたことに批判を強めているが、「ブーメラン」となる可能性がある。
当時民主に所属し、現在は立民衆院議員の大河原雅子氏は当時のブログに鳩山氏から土産物のチョコレートを受け取ったことを紹介。「早速スタッフと一緒にお相伴しました」と書き込んだ。
また、同じく民主議員だった国民民主党の玉木雄一郎代表も鳩山氏から土産物を受け取り、「結構おいしいチョコレートでした。総理、ありがとうございました」とブログに記載していた。鳩山氏が土産物の購入のために、政務秘書官に依頼したり、公用車などを使用をしたりしたのかどうかは明らかになっていない。
玉木氏は31日、記者団に首相の外遊時に関係者に土産を購入する慣習について「配る文化そのものをやめるべきだ」と述べていた。