ベテランや若手が激突へ 第94期ヒューリック杯棋聖戦 本戦組み合わせ決まる

将棋の藤井聡太棋聖(20)=竜王・王位・叡王・王将=への挑戦権を争う第94期ヒューリック杯棋聖戦(産経新聞社主催、ヒューリック特別協賛)の決勝トーナメント(本戦)の組み合わせが決まった。

棋聖戦は勢いのある若手棋士が活躍しやすいとされる。しかし、今期は20~50代と、若手・中堅・ベテランの幅広い年齢層が顔をそろえた。

初の本戦登場は、佐々木勇気七段(28)▽大橋貴洸(たかひろ)六段(30)▽斎藤明日斗(あすと)五段(24)。前期から棋聖戦に参加した冨田誠也四段(26)は2期連続で本戦への切符を手に入れた。棋聖挑戦の経験を持つ中村太地七段(34)は5期連続となる。

一方で久しぶりの本戦に出場する棋士も多い。羽生善治九段(52)は第90期以来、藤井猛九段(52)は第81期以来、井上慶太九段(59)は第82期以来などとなっている。

本戦は前期4強と2次予選勝ち上がり組12人の計16人がトーナメントで争う。シード組は渡辺明二冠(38)=名人・棋王、永瀬拓矢王座(30)、久保利明九段(47)、佐々木大地七段(27)の4人。持ち時間は各4時間。挑戦者は4月下旬までに決まる。

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