歌舞伎などのチケットを不正に転売したとして、警視庁生活安全特別捜査隊は、チケット不正転売禁止法違反の疑いで、東京都渋谷区笹塚の無職、信岡純佳容疑者(28)を逮捕した。調べに対し、「自分が見に行きたい舞台のチケットを購入する金を得るためにやった」と容疑を認めているという。
生特隊によると、令和元年6月にチケット不正転売禁止法が施行されて以来、歌舞伎のチケットの不正転売を摘発するのは全国初。
逮捕容疑は、4年4~11月、歌舞伎や演劇のチケット4枚(定価計7万7千円)を、転売サイトを通じ、計16万円で転売したとしている。4年11月に行われた13代目市川團十郎さんの襲名披露公演も含まれていたという。
生特隊は、信岡容疑者が平成25年7月~令和4年10月で430枚のチケットを転売し、約1760万円の利益を得たとみている。電子チケットに対応するため、スマートフォンを転売先に貸し出していた例もあったという。