5月に開催される先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)に向け、広島県警は30日、県運転免許センター(広島市佐伯区)で要人警護の訓練を実施した。移動中の要人が車を降りた際に拳銃で襲われたとの想定で、対応手順を確認した。
県警は約200人を「サミット警護員」に指名しており、ほぼ半分の約100人が訓練に参加した。パトカーや白バイに先導された車から要人が降りると、群衆に紛れた暴漢が発砲。サミット警護員が暴漢を制圧し、要人を車に戻して避難させた。刃物を持った不審者を取り押さえる訓練もした。
終了後、県警福山東署の池岡晴樹刑事官は「最後のとりでであると自覚し、警護対象者の安全確保という重要な任務を完遂したい」と話した。