ウクライナのゼレンスキー大統領は29日のビデオ声明で、欧米諸国からの軍事支援を維持することが重要で「兵器の供給スピードがこの戦争で鍵となる要素の一つだ」と強調した。東部ドネツク州の激戦地バフムトなどの状況が非常に厳しいとして改めて危機感を示した。
米政治サイトのポリティコによると、ウクライナ側が求めているF16戦闘機の供与に賛同する意見が米政府内で勢いを増しつつあるという。国防総省当局者らの話として報じた。
ロシアの民間軍事会社「ワグネル」は28日、バフムト北部に位置する村を制圧したと表明したが、ウクライナ軍は29日「攻撃を撃退した」と否定した。英BBC放送ロシア語版は、この村が制圧されると、ウクライナ側のバフムトへの供給網が断たれる恐れがあると指摘した。(共同)