トヨタ自動車が30日発表した2022年のグループの世界販売台数は、1048万3024台で前年比0・1%減だったが、ドイツのフォルクスワーゲン(VW、826万2800台)に大差をつけ、3年連続で世界一となった。競合他社と同じく半導体不足や新型コロナウイルス禍の逆風を受けたが、影響を一定程度に抑えた。
グループの台数はダイハツ工業と日野自動車を含む。販売が前年実績を割り込むのは2年ぶり。グループの世界生産は5・3%増の1061万604台と2年連続で前年を超えた。仕入れ先と緊密に連携し台数を積み上げた。ただ、需要に対し新車供給は追い付いていない。ライバルのVWの世界販売は供給網混乱が響き7・0%減だった。
トヨタ単独の国内生産は7・7%減の265万6009台で、昭和51年(約249万台)以来、46年ぶりの低水準に沈んだ。