歌舞伎などのチケットを高額で転売したとして、警視庁生活安全特別捜査隊は30日までに、入場券不正転売禁止法違反の疑いで東京都渋谷区笹塚の無職、信岡純佳容疑者(28)を逮捕した。同法が施行された2019年6月から昨年10月、約220枚をインターネットサイトで不正に転売し、約800万円の利益を得たとみられる。
生特隊によると、信岡容疑者はネット上で自身や両親のアカウントを使ってチケットを購入していた。容疑を認め、「自分が見に行きたい歌舞伎や舞台のチケットの購入代金に(利益を)充てた」と供述している。
逮捕容疑は昨年11月に東京・歌舞伎座で開かれた歌舞伎の公演のチケット(1枚当たり定価2万3千円)2枚を東京都の50代男性に計10万円で転売するなどした疑い。
興行主の松竹からチケットを大量購入している人がいるとの情報提供があった。