大阪府富田林市廿山(つづやま)の市道で29日午後、信号待ちの車列に後続の乗用車が突っ込み、弾みで浮き上がるなどして約35メートル先で停止した事故で、乗用車を運転していた同市内の会社役員の女性(75)が死亡した。現場を訪れた女性の知人は「以前、小さな事故を起こしてから慎重に運転しているという印象だった」と話した。
大阪府警富田林署によると、女性の車は信号待ちをしていた車列の最後尾に追突し、弾みで浮き上がって前方の車のフロントガラスに落下。バウンドしてさらに前方の道路看板にぶつかって近くの駐車場に入ったという。最初の衝突地点から約35メートル先で停止しており、同署は当時の詳しい状況を調べている。
女性の車に同乗者はいなかった。巻き込まれた2台の運転手2人がそれぞれ頭を打つなどして病院に搬送されたが、いずれも命に別条はない。
現場は丁字路で、近くの国道に合流する交差点から信号待ちの列ができていた。事故の目撃者が「車同士の事故で車が吹っ飛んでいる」と110番した。