社会に感動を与えた市民を表彰する「シチズン・オブ・ザ・イヤー」の令和4年度受賞者に、吃音(きつおん)のある子供と家族の支援をしている「きつおん親子カフェ」=広島市=などが選ばれ、東京都内で30日、表彰式が行われた。
「きつおん親子カフェ」の代表、戸田祐子さん(54)は、次男が吃音であることをきっかけに、平成23年に団体としての活動を開始。専門家を招いた講演会や吃音のある子供とその家族の交流会などを開催し、吃音に対する正しい知識を載せたリーフレットを配布するなどの啓発活動にも取り組んできた。
戸田さんは「吃音のある人たちが自分の話し方で話せる場所が増えていくように、(受賞という)大きな励みを力に変えていきたい」と語った。
他に受賞したのは、がん患者や家族などに対して看護師や心理士が話を聞くことで支援を行う認定NPO法人「マギーズ東京」と、さまざまな事情で無戸籍となった人たちの戸籍取得手続きを手助けするNPO法人「無戸籍の人を支援する会」の代表、市川真由美さん(55)=奈良市。